わたぐも流の知りたがるLog

好きなものを見てほしい。2022/02/19より再開

「語れば絵のこと」鳥の18 ◆七七(原神)など。

一人で祝おう、30日目。
 

乾杯!
 

語れば絵のこと

本シリーズ「語れば絵のこと」が始まって約一ヶ月。

不慣れで毎回悩みながらも週4回更新してきた。

やればできるの精神。
おとといの自分を見習え。

さて。

長くなりがちな自分語りは打ち切って、今回も始めよう。
 

(見出しでは敬称を省略させていただきます)

葉山えいし @ha_tak

https://twitter.com/ha_tak/status/1436704262008946694
 

原神のファンアート。
和やかな雰囲気の七七ちゃん!
 

この飲み物は原神プレイヤーに向けた小ネタだろうね。
ストーリーで七七ちゃんに会えばたぶんわかる。

穏やかな表情がかわいい。
 

表情もさることながら、この絵の塗りがうちは好きだなあ。

明るい絵には違いないけど、陰をしっかり大きく描いた絵でもある。

しっかり照らされているのは髪、顔、太もも周辺くらいかな。木は除外ね。

一方、陰はそこかしこに広めに入っている。
ちょっと意外。
さらに見ていくと、黒寄りの暗い陰は少ないことがわかる。
だから絵全体の印象は明るいのかな。

この塩梅がいい。好き。
 

ちょっとここで白状するけど。
くっきりはっきりした塗りなら時間も手間もかからないと思いがちだ。
見る側としては。
 

でも塗りの印象で先入観を持つのは良くないね。
一概に言えるわけがなかろうて。
 

この絵を見ると驚く箇所が多いこと多いこと。

さて足の膝から下に注目しよう。
陰の暗さが均一ではなく、適度に調節されているのがよくわかる。
 

ここの塗り方は比較的粗めだけど悪目立ちしない。
注視するまで気付かないくらい自然。

色の重ね方が絶妙なのかな。
膝の立体感とか、陰の重なる部分とか、細部に説得力がある。

葉山えいし さんが持っている感覚の鋭さを垣間見たような気分。
 

これを踏まえて他の部分の細かい陰を見てみるとね、もうすごい。

衣服については陰の境目が見どころ。
服自体に広い面が少ないせいもあってか、境目に集中して細かな変化が付けてある。

向かって左側の肩は輪郭に沿って明るくなっている。
このリムライトのそばの陰を暗めにしてあるのが何かちょっと格好いい。
これも一種の境界。

リムライトに関しては髪と帽子にがっつり使われていて、これまた好き。
 

そして髪の塗り。
ここはグラデーションなんだけど、ぼかしに任せた塗り方ではない。

なんと色の変わり目がある。
まるでペンで塗り分けたような。
いやペンではないか。
どう表現すればいいかわからない。

公式絵の再現でもなく 葉山えいし さん個人のこだわり。

見れば見るほど髪すごい。

この塗りをくっきりはっきり系と認識した奴がいるなんて信じられないね。

はあ。

あと木の塗りにも触れておこうかな。

相当太いブラシで塗ってある。
木なんてこんなもんよ!って言いながら描いたかは知らないけど、見ていて気持ちいい割り切り方だね。

この塗りが正解とすら思える。

それは言い過ぎか。
 

こんなふうに絵の主体を目立たせるために周りを曖昧に描くのはよくあること。
 

人間は視野の真ん中から外れたものは曖昧にしか把握できない。
有効視野とかいうのかな。よく知らない。
 

絵は描き方次第で「注目しても鮮明に見えない」箇所を作れる。
でもこれは人間本来の感覚からすれば不自然な状況だ。
 

この違和感を回避するために、細かく描かれたところを注視してしまう。
あっさりした箇所には目を向けにくくなる。

これが絵を見ている人の心理というわけだね。
※信憑性ゼロ ※個人の感想です ※効果には個人差があります
 

つまりキャラの周囲を曖昧に描くのは、深層心理を逆手に取った技法である。
どうだ。
参ったか。
 

ただの手抜きとか言わないでね。描く側も。もちろん見る側も。それじゃ面白くないもん。
 

まとめ

絵1

https://twitter.com/ha_tak/status/1436704262008946694

ふつう?えっち?

葉山えいし さんのTwitterタイムラインは一般向けだと思います。
リツイート画像を含む)
 

ぜひ見ていってください。
 

葉山えいし さんのpixiv:


それじゃあまた。