わたぐも流の知りたがるLog

好きなものを見てほしい。2022/02/19より再開

「語れば絵のこと」鳥の8 続き。画像サイズって知ってる?

解決編はじまるよ

第8回で紹介した もちつき うさ さんの絵の話の続き。

前回説明できなかった引っかかりがようやく解けたかもしれない。

まず疑問が湧いたのはこの絵を見てから。

第一印象は綺麗な絵。
続いて拡大版に目をやる。
すると想像以上にざっくりした線や塗りによって絵が構成されていることに気付く。

うちにとっては大きな衝撃だった。

と、ここまでが前回の話。

さて。
どこから突っ込めばいいやら。
混乱しないように整理するぞ。

突っ込み、その1。

綺麗とは?ざっくりとは?

綺麗。粗い。ざっくり。

これは思ったことを書いているだけ。
ただの感想。

絵を値踏みするような意図はないよ。
決してない。
どちらかと言えば値踏みされるのはこっちじゃない?
怖い。

勝手に絵を引用して稚拙な文章ばかり書いてごめんなさい。

ともかく。
自分が何を感じたのかはよく考えるべきかもしれない。中身の薄い感想ではいけない。
一旦保留。

突っ込み、その2。

拡大で(画質が)粗くなるのは当然でしょ?

うーん。
指摘は正しいけど、核心に至っていない感じ。

このもやもやは何なんだ。

試しに他の人の絵を拡大してみるかな。

もちつき うさ さんの絵と同じように綺麗だと感じる絵を探してきて、拡大っと。

……。粗くなる。

絵がドット単位で見える。

線がギザギザに。


あ。

これか。


答えは画像サイズ

うちが今まで見てきた絵と もちつき うさ さんの絵。両者の決定的な違い。

それはサイズ。
縦と横のピクセル数。
これがまるで違った。

Twitterでよく見る絵は一辺1000~2000くらいが多い。単位はpx。

ああ、ピクセルがよくわからなければ方眼紙のマス目みたいなものと思ってほしい。

デジタルの画像はマス目の集まりでできている。
マスを一個ずつ塗りつぶして色を付けていった結果が、人間の目には絵や写真に見えるというわけ。
(縦横1000pxの画像だったら1000x1000の方眼紙に色を塗ったようなもの)

話を戻そう。

例として縦1400pxくらいの絵で考えてみよう。Twitterでよく見るサイズの範囲内だ。

これがキャラの全身を描いた絵だとして、顔の部分を切り取ったらピクセル数はどうなる?
キャラの頭身によるけど、大抵1/4より小さく切り取られるだろう。

すなわち縦350px以下!
小さいな!

参考までにTwitterのアイコン画像の推奨サイズは縦横400pxだよ。

アイコン未満!
そんなんじゃ密度が!情報の密度が足りない!

このピクセル数だと、画面いっぱいに拡大したらマス目が認識できてもおかしくない。

(特にパソコンで見る場合。スマホのようにドットインチが小さい画面であれば耐えられる範囲かも)

では もちつき うさ さんの絵をもう一度確認しよう。


もちつき うさ さんの絵。
なんと顔の拡大画像のサイズが一辺1000pxを超えているんだ。

さっきの例では350pxとか言ったっけ?
桁が違うね。
つまり画面内に詰め込める情報量が物凄いってこと。

もちつき うさ さんの絵は拡大してもドットが目立たない。
画質が不足していない。
ギザギザ感が気にならない。

そういったことに対して無意識に感動していたというわけ。たぶん。

なぜピクセル数に差が生まれる?

なぜって言われてもうちが描いた絵ではないけど。

ただ確実に言えることがある。

もちつき うさ さんは巨大なキャンバスで絵を描いている。

あ、キャンバスと言ってもあくまでデジタルの話だけど。

そうでないと、顔部分を切り抜きに耐えられずギザギザ感が出る。

拡大しているんだからそれが普通。
耐えられるとしたら圧倒的なピクセル数でぶん殴っているはず。

実際 もちつき うさ さんの絵は全身絵のピクセル数もまた物凄い数字になっている。
だからほぼ間違いない。
制作の過程で大きなキャンバスを使っている。

というわけで。

もちつき うさ さんの画像はめちゃくちゃに拡大をかけてもドットが目立たない。
画質が不足しない。

見えないはずの細部までよく見える。塗りや線の状態がわかる。

これが以前説明できなかった衝撃の正体。

案外単純だったね。

綺麗とか粗いとか曖昧な表現で済ませるからこんなことになるんだぞ。
ちゃんと言葉を選べ。感覚を読み解け。

それじゃあまた。